インテリアコーディネーターの仕事とは?

 インテリアコーディネーターとひとことで言っても活躍の幅はとーっても広いです。
私は、住宅・店舗・医院のリフォームをメインにした会社で仕事をしていましたので、
そこでの経験をご紹介します。

 とても華やかな世界を想像している方も多いかもしれませんが現実はお客様と職人さんとの板ばさみ業務です。
うまくコミュニケーションが取れる人が向いている職種かもしれません。
 これから資格を取る方、新たにこの世界に飛び込む方、参考にしてくれるとうれしいです。

 

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 1. お客様からの問い合わせ
 2. 現場調査・打合せ
 3. お見積り・プレゼンテーション
 4. 契約
 5. 工事・引渡し
 6. 請求・集金
 7. アフターサービス

 

 

 

 

 

 

 

1. お客様からの問い合わせ 

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  最初の問い合わせは、電話か来店ですね。お客様は一体何を目的に問い合わせをくれたのか?それを伺いましょう。家のどこを改修したいとお考えなのか?
緊急性はあるのか?など。

  このとき、求められていることをしっかりと受け止めましょう!必要なカタログをお渡ししたり、簡単なアドバイスだけで済む場合もあります。最初の親切な対応はお客様の心をつかみますよ。今後のコミュニケーションがとてもスムーズになるので誠意をもって丁寧に応えましょう。

 そのとき、お客様シートというものを用意しておくとスムーズです。氏名、住所、連絡先TELなどをお客様に記入してもらうシートです。リフォームは必ず工事の前に現場調査が発生します。
  お伺いするときや連絡の際に間違いないようにお客様に直接書いていただくと良いですね。


2. 現場調査・打合せ

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 さて、いよいよ現場調査です。できれば現場監督さんと一緒にお伺いできるよベストです。自分だけでお伺いするときはちょっと緊張するけど下準備がしっかり整っていれば大丈夫!

 持ち物は・・・筆記用具、方眼ノート、スケール、カメラ、お客様の欲しそうなカタログ
         (あるとなお良いアイテム→3尺脚立、鏡、懐中電灯)

 これだけあればOK。現場でより具体的なお客様の要望を聞きましょう。実物を見ながら
お話をするとより問題点がはっきりとします。工事としてできること、できないことをはっきりと
伝えておくと後々にトラブルも少なくて済みますね。
  また、その場である程度工事後のイメージを頭の中で想像しましょう。「このようなイメージでお見積りいたします」と説明してあげるとこちらとお客様との考え方にずれがないか確認することができます。

 最後に現場の写真はできるだけ撮影しておきましょう。何度も現場にお伺いして見させて
いただくわけにはいきません。その場では気づかなかった問題が帰ってから発覚することも
よくあることです。記憶は曖昧!寸法も読み間違えないよう正確に測りましょう。


 

3. お見積り・プレゼンテーション

 現場から帰ったらまず、どのような工事計画をたてるかを考えましょう。
お客様はどのような希望でしたか?優先順位は予算?デザイン?機能性?工事を実際
行ってくれる職人さんにもあらかじめ相談しておくと予算や工事方法の相談もできてよいですね。
 
 プレゼンはどのように行うかも考えなくてはいけません。プレゼンに正解はありません。
時間をたっぷりかけて模型やパースをつくるのか、最低限の図面だけで済ますのか?
ここはそのお客様の仕事をどこまで本気で取りにかかるかで決まります。
 実際に見栄えの良いものを提出するとお客様は喜びますね。

 お見積とプレゼンは300万程度の物件であれば1週間以内に提出しましょう。
お客様のテンションが下がらないうちに渡すのが良いと思います。お話しする内容は次の通り。

  ・工事完成イメージの説明
  ・工事計画、工期
  ・お見積金額

  こんなところでしょうか。
プレゼンの時には見積もりないように対しての質問はすべて答えられるように!

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4. 契約

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 「工事をお願いします」と言われたら契約へすすみます。当然のことですが工事契約書を交わしてください。
実際の壁紙の色、選定した商品の品番などに変更はないかどうか、またお客様への保障内容も
明記したものを作るとよいでしょう。インターネットで雛形がダウンロードできますよ。

 工事期間や、工事中の注意事項、また完成後のイメージ・形を間違いないように再度の確認を忘れずに。
 リフォーム工事は気を抜くとすぐにクレームへつながります。
後々のクレーム地獄から逃れるための大事な作業です。ていねいな確認をしてください。
確認事項はとにかく書面に残すこと。これは絶対です。

 そして忘れてはいけないのが支払方法の説明です。一般的に100万円を超えなければ
工事完了引渡し後一括、500万位までなら前金50%引渡後50%、それ以上なら中間金が発生する場合もあります。支払い期日もお伝えしてくださいね。ローンを希望される方もいらっしゃいます。
面倒ですがいくつかローン会社を抑えておくと安心です。

 

5. 工事・引渡し

 工事前には必ずご近所に着工前のごあいさつにうかがいましょう。いつからどこでどのような工事を
行うのかをご近所の方々にお知らせしておきます。工事中は音が出たり工事車両や職人の出入りで
必ずご迷惑をおかけします。円滑に工事をすすめるためちゃんとごあいさつしましょう。

 着工前には現場監督または職人さんと綿密な打合せを実施します。
商品の発注、納期、納品場所、工事日時、発生が予想されるトラブル、搬入経路、工事金額など
決めておくことはたくさんありますよ。当日、現場サイドから聞いていないと言われればそれまでです。
しっかり打合せをしておきましょう。また、予期せぬ追加工事が発生した場合はお客様にきちんと
説明をしてから行うようにしてください。説明が後になるということは悪徳業者も同然だと考えましょう。
その場合、追加請求はできなくても仕方ありません。

 工事初日、インテリアコーディネーターは職人さんと一緒にお客様のところへ訪問すると
安心してもらえます。いままであなたが打合せを重ねてきたのですから突然しらない職人のおじさん
だけがきてもお客様は不安になってしまいます。工事を受注した時点であなたはお客様の信頼を
得ているはずです。それに着工前に職人さんたちと最終確認ができますね。

 工事終了後はあなたが最終チェックをおこなってください。指示通りに工事が行われているか
を自分の目で見て納得してからお客様に引き渡します。また、現場は着工前よりきれいにして
帰るように心がけましょう。

・工事に持って行くと良いもの・・・スケール、雑巾、ビニール袋、ドライバー、消しゴム、カッター、絆創膏

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6. 請求・集金

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 お客様から工事完了後にOKをいただいたら請求書を提出して集金をします。
工事中とても良くして下さったお客様には最後さらに値引きをしてあげたりしても良いですね。
お見積と実行予算が自分で把握できていればそのような計算もできるはずです。

 最後、不具合があったらいつでも連絡を下さいと伝えておきましょう。

 

7. アフターサービス

 お世話になったお客様とこれっきりにならないようにつなぎとめる作業だと考えましょう。
年賀状、暑中見舞い、春と秋のキャンペーン告知などを理由に手紙を送ったり、工事後  1年経ったらその後不具合がないか連絡を取るのも良いですね。リピーターはこういう努力をしてやっとついて来てくれるものです。

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